これは2015年10月の出来事。今回はソウルへ行く日本人の多くが経験したことのない貴重な体験をすることになりました。
皆さんご存じの通り朝鮮半島は南と北で分断されていまして、北朝鮮と寒国になっております。国と国の境界線は一般的には国境と呼ばれますが朝鮮半島に限っては「軍事境界線」で「国境」ではありません。というのも朝鮮戦争が未だに終結しておらず停戦になったままだからです。したがって北も南もお互いを国とは認めていません。

冒頭で書いたように何が貴重な体験なのか?というと実は前年の2014年に北朝鮮側から板門店へいっています。以下ブログに書いてあるのでまだの方は是非ご覧ください。
軍事境界線なので線を跨いで入国はできないです。北朝鮮から2014年にガイドを連れて行き、2015年は南側からガイドと同じ場所へ行きました。

南側から向かいの北が管理している建物を眺める。向かいには北の兵士も。去年は向かい側からこっちを眺めてました。感慨深い。机の上にあるマイクが境界線で首脳会談などはマイクを挟んで相対します。テレビでも出てくる画面ですね。

これは板門店に向かう途中。北に向かって何か放送を流してますね。統一したい思いだけは伝わってきました。

ついでに北側から撮った写真も以下並べておきます。全く同じ場所で同じテーブル。しかし部屋を出て向かいに渡ることはできないので北側から来たらピョンヤンへ、南側から来たらソウルへ戻るしかありません。写真左側で眺めているのは南側です。

板門店は単独で訪問することはできずツアーに参加が原則でガイドの説明を聞きながら見学するのですが、北と南ではガイドの言っていることが全く違っていて、どちらも自国にとっては正しい説明なのだろうと感じます。

どちらも正しいので決着がつかないのかな?まぁ国と国と争いでは正しいのかどうか?は大事ではないですけどね。戦争はそんなものだと感じます。アルメニアとアゼルバイジャンの争いも同じ。双方全く違うことを言っているという。
簡単に言うと・・・
- 北=資本主義帝国勢力を38度まで追い返した我々の勝利!我々が正義なり!
- 南=自由主義勢力の勝利!
ちなみに南北両方から板門店に入って気が付いたのは北側の兵士はあまり緊張感が無く、むしろ南側のガイドや兵士は極度の緊張状態にあると感じました。
中々貴重な体験。自由に動くことができる現代社会に感謝ですね。
今回のお話はここまでです。
次回は・・・週末トリップ広東北部の旅です!
ではでは!