これは2016年5月の出来事。ゴールデンウィークになり時間ができたので好きなチワン族自治区へ向かいます。
「チワン族自治区」と言う名前の通り少数民族で一番多いのはチワン族です。約1800万人のチワン族が広西チワン族自治区で暮らしているそうです。因みに広西チワン族自治区全体の人口は約5000万人なので半分にも満たないですね・・・・
今回は少数民族の中でも更に少数なトン族の集落を回ってきたいと思います。チワン族自治区に暮らすトン族は約30万人程度と言われておりますので人口はそこそこいるとはいえ本当に少数派な少数民族です。

チワン族自治区・貴州省・湖南省の境目にあるちょっと特殊な位置にあります。因みに湖南省にも貴州省にも多くトン族は存在しています。また、2つの省の影響もあり比較的辛い物を好む傾向が。

三江までは広州から鈍行高速鉄道の直通で3時間半ほど。800キロほどの距離です。

流石トン族エリア、高速鉄道の駅前にはトン族の象徴でもある特徴的な塔が。トン族の特徴と言えばまさしくこれ。どこの村へ行っても必ずそびえたっています。ただのオブジェではなくきちんと木造で伝統様式に基づいて作られているのできちんとトン族の方が作られたのだと思われます。

駅やビルにある少数民族系のモニュメントは結構漢民族の業者が請け負って伝統的なものとは違ってしまっているものが結構多い。
バイクタクシーで20分ほど走ってトン族の村としては有名で観光地化もされている程陽八寨へ行きます。「寨」というのは日本語で言うところの集落ですね。村よりもより小規模な場合がほとんど。

八寨という名の通り安寨、平坦寨、平寨、岩寨、东寨、大寨、平甫寨、吉昌寨という8つの集落が集まっています。チワン族自治区には他にも数か所トン族の集落はありますが一番建築様式や伝統が残っていると言われ、それを守るためにも観光地化したのだとか?

村の入口は風雨橋という伝統様式の橋が架かっており、お姉さんが出すお酒を一杯飲んで入村です。中国の山中にいる少数民族は入村の儀式で酒を飲むところは割とありますね。強制ではないので飲めない人はちゃんと断った方がいいね。

むらの奥へ進んでいきます。観光地とはいえ静かで普通の村との違いは伝統衣装に身御まとった人が比較的多いことくらい。観光客に見せるためなのでしょう。今時の少数民族も普通にTシャツですしね。
トン族は他の少数民族に比べると結構建築へのこだわりは感じます、上記風雨橋や塔をはじめとする特徴的な建築物を多く見かけることになります。

若い女の子たちのショーもありました。ちなみに村の中には観光客は10人も居なかった気が・・この観客席にいるのは僕と中年オジサン一人。何とも言えない。オッサン2人で若い子を品定めしているような構図になってしまっており微妙すぎる光景が。
ちなみに僕は都市部で暮らしているトン族女性は数人知っていて以前から思っていたのは彼女たち例外なく肌がスベスベで色白な気がします。湿気の多い中国南部の山間部にいる民族だからでしょうか?お餅みたいなので吸い付いたり齧ったりしなくなりますねぇ(笑)

性格はちょっとキツめな子が多い気がするので手を出すのは要注意だぞ~
夜は三江の市街地に戻ります。普通にそこそこ賑やかで、殆どの住民はトン族のようでした。変わった楽器を吹いている人が町中に多くいてトン族っぽさにあふれてる感じが良い。
夕食は・・これぞトン料理だ!というものは特に感じませんでしたが現地人が普段食べているようなものを僕も普通に食べてみます。まぁ南国なのでビーフンだよね。
印象的だったのは村でおばあちゃんから買った川魚入りもち米のおにぎり。魚は揚げてあり骨まで食える。また、唐辛子などで漬け込んでいるのか味が染みてて最高。もち米の甘みとマッチ。

市街地のトン族タワーを見物して今回はおしまいです。ライトアップが中々。

次回は隣接する集落である布央へ移動し御茶畑散策です!
ではでは!