これは2016年6月の出来事。もう何回目でしょうか?再び福建省へ向かいます。
今回の主要目的はグルメです。中国で生活したことがある人もしくは旅行で中国に来たことがある人は100%必ず以下の看板の小さなレストランを見たことがあると思います。

沙県と言うのは福建省の内陸部にある小さな県です。中国は日本と逆で大まかに以下順番で行政団体の規模が決まっています。省→市→県→鎮→村です。なので小さな行政団体です。
広州からは飛行機で省都の福州まで約2時間、福州から高速鉄道で沙県のある三明市まで1時間ちょっとなので比較的行きやすいエリアに存在しています。

前述しました「沙县小吃」というのは簡単に解説すると、まず「小吃」は日本語で言うところの軽食とかスナックとかですね。例えば大阪のたこ焼きなんかはそれに該当するのではないかと思います。
この「沙县小吃」全国あらゆる中規模以上の町では必ず存在していると言っても過言ではないほど中国各地で普及しています。日本で言うところの博多ラーメンみたいなイメージでしょうか?

なんと中国国内には8万店以上の沙县小吃が存在しているとの事です。
僕も大連時代や広東留学時代、広州でも安く美味しく食べられるのでよくお世話になっています。
数にしてケンタッキーの5倍、マクドナルドの10倍の数だと言われています。
沙県政府関係機関が主導し中国全土でフランチャイズ化し中国最強のフランチャイズです。
なので沙県自体は元々小さな地方都市ですが中々煌びやかで豪華な街並みでした。
全国各地で沙县小吃は食べているのですが沙県現地で食べてみたい!という強い思いが抑えられなくなり向かってみることにしました。
街並みは流石に中々豪華で金持ちだなと言う感じです。無駄なオブジェや電飾がギラギラでした。

早速美味しいものを食い漁ります。おばちゃん手作りのタロイモ澱粉を使用した作った餃子スープが極上です。蒸したやつも極上です。豆腐スープは豆の味がかなり濃く香ばしい。
写真右下は伝統継承人と言う認定証でしょうか。

ここで気が付くのはこれらのメニューは全国各地の沙县小吃のお店ではまず見かけることが無いという事ですね。やはり本場とその他ではかなりの相違が出てしまっているようです。

もちろん、基本メニュー的な汁なし落花生ソース麺やスープなどは本場の沙県でも地方でも存在していましたが味は断然本場の方が美味しいと感じました。

てか町中に沙县小吃の店舗があふれています。マジでやばいな。食べまくるしかないですね。
どれも激うま。特に左上の鴨肉を香辛料で煮込んで卵を入れたやつ。ヤバすぎます。
てかマジで全国のフランチャイズでは見かけないものばかりです。

大満足したのでちょっとだけ観光もしてみます。ちょっと離れた所に大きな数約年前の村・桂峰村があるとの情報を得たのでシェアカーを借りて自分で運転をして現地に向かいます。

いかにも福建省と言った感じの村でした。中々のんびと見学ができました。

沙県の中心部には城隍庙というちょっとした神を祀っている大きな寺院?があったのでこちらもちょっと見学してみます。台湾からの文化視察団も来たようですね。
歴史的にも文化的にも福建省と台湾の関係は深いですよね。

フランチャイズ関係の施設ですかね?研修センターとか創業し同本部などもありました。
僕も真剣に創業を考えてみようかしら。

何気なく中国各地の街中で見かける「沙县小吃」。沙県が何か知らない中国人も多くいる中、実際に本拠地へ行って食べてみると中々素晴らしい体験ができました。
やはり源流をたどってみるというのは知識を深める良いきっかけになるかもしれません。
次回のお話は~世界遺産を巡る旅で安徽省へ行った時のお話です!
ではでは~