さて、日本人が無意識に発している中国語シリーズは第三話で一旦ラストにしようと思います。
「世界最強」と書きましたが、中国が最も世界に影響を与えた嗜好品の一つでお茶があります。
比較的中国南部(ここでは長江より南)での生産が盛んとされていいるお茶です。
筆者が住んでいる広東省では東部エリアでは緑茶の栽培、北部エリアでは紅茶の栽培が非常に盛んでございます。

僕はどこぞの半島人と違って起源説ってあんまり好きじゃないんですがお茶は中国が世界に大きな影響を与えており、中国が起源であると考えられます。

かつてはお茶とアヘンが元で清とイギリスで戦争にすらなってしまっています。
てかお茶を飲んでいない国って今はあんまりないですよね?インドやネパールやスリランカとか中東とかの紅茶はメッチャ美味しいし、ロシアのフルーツティーも個人的には大好きです。
茶とティー。僕も上で無意識のうちに使ってしまっていますね。
中国の標準語では茶「チャ」と呼び、福建や潮州などではお茶のことを「ディー」と呼びます。
中国語標準語でも日本語でも茶です。学説を研究したわけでは無いのですが、言語の面から見ると・・・茶の読み方はチャですよね。世界各国でのお茶の呼び方は2パターン。
お茶をチャイとかチャと呼ぶ地域
- ロシア
- イラン
- アラブ系の国々
- スタン系の中央アジア
- インド
- ネパール
- アフガン
これらの国々はお茶のことをチャイとかチャとか言いますね。これらの地域には直接中国からお茶が伝わったとか?
これらの国のチャイの語源は間違いなく中国北方方言に近い「チャ」です。
現在の中国標準語に近い方言を話す行商人などがこれらの国へお茶を伝えたのではないでしょうか?
お茶をティーと呼ぶ地域
- イギリスをはじめとする英語圏
- その他ヨーロッパなどの国
さて、アヘン戦争を起こした武闘派&経済ヤ〇ザのイギリス君。きっかけになったお茶は結構広東省や福建省から出荷されていたようです。
そのせいかどうなのかは知りませんが、英語ではティーですよね。この語源は確実に福建南部の方言か潮州語のディーですね。
というわけで英語であろうとその他の言語であろうとお茶を指す単語は基本中国語がベースになっています。日本人はティーもお茶も両方使うので福建方言も中国標準語も知らないうちにマスターしていることになっているのかも(笑)。
お茶と関連してですが、広東東部の壮大な御茶畑を撮影したのでぜひご覧ください。
今回のお話は以上です。
次回のお楽しみに-。ではでは。
お茶のお話面白いですね。私は今マレーシアに住んでいて、Bahasaと言われるマレー語・インドネシア語は”Teh”と書いて「テ」と発音します。マレーシアは今は英連邦、かつ、昔はヨーロッパの国に占領されていたので、そちら経由で入ってきたのかもしれませんね。華僑が持ち込んだ中国茶は「チュンゴーチャー」みたいに発音されています。
ご覧いただきありがとうございます。チュンゴーチャーは漢字で書くと中国茶でもろに中国語ですね。ピンインで書くと(zhongguo cha)ですね。因みに先週はマレーシアのボルネオ島に行っていました。ボルネオは華僑の存在感がかなり強くて英語よりも中国語でかなり行動できてしまってました(笑)。