ウイグル

人生で一度は絶対行くべき中国各省と自治区のスポット~新疆ウイグル自治区編その④~

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新疆ウイグル自治区は色々回っているのですがおすすめスポットを掻い摘んで紹介をしています。
今回は世界トップクラスの面積を誇るタクラマカン砂漠南部の町を紹介します。


新疆ウイグル自治区の概要を見てみるとより面白いと思うので是非こちらもご覧ください|


今回紹介する場所はタクラマカン砂漠南部の小さな町です。少々マニアックで何も無い町ですが中世のシルクロード感を感じることができるので行ってみるのもアリだと思います。

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オアシスの小さな町・ヤルカンド

まずは前回記事で登場したカシュガルから南東に約200キロ移動したところにある小さなオアシスの町です。タクラマカン砂漠南部には小さくも魅力的な街がたくさん。


行くのは少々大変です。ウルムチからは1300~1400キロほど離れています。また、交通の便もそれほど良くないので前回ブログで出てきたカシュガルから行くのが良さそう。

  • 中心都市ウルムチから列車で17時間~26時間
  • 中心都市ウルムチから飛行機で約2時間。往復3万円ほど。
  • カシュガルから長距離バスで約3時間(約200キロ)

ウルムチからのフライトはタクラマカン砂漠上空を飛ぶので砂漠の雄大な風景を眺めるフライトも悪くないかもしれないです。

  • ヤルカンドは中国語では莎车。
  • 歴史は2000年ほどと古く、かつてのヤルカンド・ハンや莎车国の構成国(現在は県)
  • 人口は約89万人。ウイグル人、ドゥンガン人、タジク族などの少数民族人口が96%を占める
  • ウイグル語がメイン

人口は89万人と一見多く見えますが多くは町の周辺の村に点在しているので町自体はそれほど大きくないのですが、歴史が古く当時のシルクロードの香りが漂うタイムスリップした気分になる町。

街中にある普通のモスクを見ても中国他地域のそれとは違い中央アジアか中東の雰囲気も感じ取ることができます。それはここが王国であった所以なのでしょうか?


この町一番の観光スポットの莎车王陵へは是非行ってみましょう!1533年建造でヤルカンド・ハン国王宮でもあり、王国一族の墓でもあります。中にはウイグル語で色々書かれた棺や豪華な装飾などを見ることができます。


街中は中世シルクロード。


新疆南部最大の町ホータン

中国では和田と書きます。決して和田さんが作った町ではないので間違えないように。
シルクロードはタクラマカン砂漠の北側を回るルートと南側を回るルートがあってホータンは南側ルートの中心都市です。


タクラマカン南側は正直砂漠の中に立つうら寂しい村ばかりなので賑やかなホータンに到着すると少しだけほっとします。

行き方はウルムチや中国その他の大都市からは直行便が出ていたりします。

  • ウルムチから飛行機で約2時間(1日10~14便ほど)。その他中国各都市から就航。
  • ウルムチから列車で20~30時間。1日4便程度。
  • カシュガルから列車で5~8時間。1日4便程度。

ホータンはこんなところ

  • 人口は約250万人。(市街地は38万人程度)
  • ウイグル人を中心に約22種の少数民族が暮らす
  • ヒスイの名産地で中国各地でホータン産のヒスイが売られる。ヒスイ富豪もちらほら。

その他では2000以上前から町はあり郊外には土や砂で出来た古代都市の跡地などが点在しているのもホータンの魅力。(車のチャーターか旅行会社への依頼が必要。場合によってはパーミッションも必要)

市内の大バザールは魅力的。中世の商人になった気持ちで色々物色をしてみましょう。食べ物もバザール周辺で調達可能。焼きたてのナンは最高です。

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時間があればユロンカシ川(玉龙喀什河)まで足を延ばしましょう。町の東側なのでタクシーですぐに行くことができます。運が良ければ今でもヒスイを拾うことができるそうです。


旧市街は観光開発されており、ザ・シルクロード的な雰囲気も堪能できます。漢民族世界の中国とは全く違った世界感がGOODですね!ド田舎も良いですが見るものが多い都市部も魅力的です。

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タクラマカン砂漠縦断へのゲートウェイ・ニヤ

ニヤは中国語では尼雅と書きます。タクラマカン砂漠南部に面した小さな町。村と言ってもいいほどの規模で町自体には特に何もありませんが、今まで紹介してきたウイグル自治区の町とは違い観光開発がされていません。


中国語表記では民丰县。ニヤは郊外の遺跡を指して言う事が多いです。考古学的にも非常に価値があるようで各国からの学者が訪れています。

  • 町自体は特筆するものは特になし
  • 人口は中国としてはかなり少ない約38000人。ほぼウイグル人。
  • 外国人が珍しいせいかかなり人が寄ってきて映画スター気分を味わえる。

行き方はホータンから行くのが便利。

  • ホータンからバスで約4時間
  • ウルムチから列車で18時間(1日1便)

タクラマカン縦断と書きましたが、もちろん旅行会社に手配を依頼すれば7日間ほどのラクダで縦断するツアーを組んでもらえます。単独で徒歩で縦断することも不可能ではないかもしれないです。南北に一本国道が通ってますので国道沿いに北上していけば縦断です。

タクラマカン北側の都市へもバスが一日数本出ています。縦断する距離は約450キロほど。
バスは一応時刻表があるものの時間通りに来ることは基本無さそう。
タクラマカン砂漠を堪能する場合はニヤからバスに乗って砂漠の真ん中らへんで途中下車もできますが、次のバスが来るまで一昼夜かかるのでおススメしません(この辺の地域は道端で手を上げればバスは止まってくれます)

街中はこんな感じ。うら寂しいですが、外国人観光客が珍しいので結構町の人からは話しかけられます。


ちょっと歩いてみると目の前は既に砂漠になっています。


周辺には古代遺跡も点在しており長期滞在する学者も以前はいたようです。
ここからバスで延々と続く砂漠を眺めながら北へ縦断するのがおすすめです。

新疆ウイグル自治区は日本の国土の4倍の面積を誇っているだけあって他にも見るところがたくさん点在しています。

今回のおすすめ編では主に南部と西部のお話がメインでしたが例えば北部だとカナス湖が代表的な観光地として有名です。東部だとハミが有名です。

次回は新疆ウイグル自治区に隣接している中央アジアへの行き方などのお話をしたいと思います。

ではでは!

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