前回は貴州省の東側のお話でしたが3回目の今回は貴州省南部を少しだけ紹介したいと思います。
世界遺産もある地域なのでロンリープラネットなどでの登場回数も多く旅行好きな人の間では少し知られた地域です。
貴州省についての概要はぜひこちらをご覧ください。貴州省の概要を知っておくとより貴州旅行について理解しやすくなるかと思います。
今回紹介する荔波・小七孔も日本ではあまりメジャーな存在とは言えないため紹介していきたいと思います。コロナ前は日本人観光客も一定数いたようです。
貴州屈指の景勝地・小七孔
荔波は山奥にある県なのですが県内に巨大な宇宙アンテナがあったり、世界遺産のカルスト台地があったり美しい景勝地があったりと盛りだくさんです。
色んな観光スポットがありますがぜひ行ってほしいなと感じるのは貴州省最南端の荔波県にある小七孔という景勝地とその周辺の少数民族集落です。
この景勝地ですが行くのには少々骨が折れます。景勝地入り口付近が町のようになっており宿泊施設やレストランもそろっているので2日間かけて行くのをお勧めします。
まずは荔波県に行く必要がありますが、こちらも空港があり広州などから直行便が出ているので飛行機を利用するのがよいかも。空港から町の中心部へはエアポートバスが出ていて約14キロです。
(2023/11/30時点ではフライトなし)
貴州省中心部の貴陽から荔波駅まで高速鉄道で約1時間半ですので、まずは貴陽を目指すのが無難かもしれません。駅からは小七孔景勝地の東門へ行く直通バスがあります。

東門がメインゲート。入場料は170元(3400円位)風景区内のバスは40元(800円位)
中国の観光地は中々値が張りますがせっかくなのでゆっくり風景区をハイキングしましょう。
風景区はかなり大きいので電動バスで移動しましょう。40元はちょっと値が張りますが乗り放題なので効率よく回ることを考えると必須かと。


橋に7つの穴が空いているので小七孔なのだとか。
基本カルスト地域なのでこんな地下鍾乳洞を見ることもできます。中々見事です。


そしてこの周辺はプイ族の方が多く暮らしている地域で風景区の外では多くのプイ料理レストランがあるので気になったお店に入ってみましょう!こちらも中々の美味。
個人的には豆腐料理がお勧めです!中国語でも豆腐と書くのでオーダーもしやすいです。


荔波県中心部周辺にある水族とプイ族の集落は必見
県の中心地から20キロ範囲内には多くの少数民族の集落があるので是非散策をしてみましょう。
伝説の象形文字を受け継ぐ水族の村
水族の方々が今も伝統を守って暮らしている水葩水寨はぜひ行ってみましょう。
水書と言われる象形文字は今も伝承されている面白スポットです。
場所はGOOGLEマップには出ていないのでここを目指していけば到着できます。
県の中心部からは公共交通機関は無いのでタクシーをチャーターして行くとよいと思います。
入り口の象形文字が中々かわいいですね!


村はそれほど大きくないです。よくある山岳民族の集落といったところ。
村営の小さな博物館に貴重な象形文字の資料が展示されているので必見です!


中国の言語については以前の記事でも解説をしているので是非ご覧ください。
ろうけつ染めが魅力的なプイ族村
こちらは更にミニマムな村ですが、昔は独自の紙を生産していたりと現在も当時の紙生産施設の名残が残るノスタルジックな村です。
名前は堯古布依寨です。プイ族プイは中国語表記で布依、村は寨と表現することも多いです。
現在は手作りのろうけつ染めで生計を立てている人も多くお土産の購入で村を訪れる人も多いようです。場所はこのあたりです。こちらも県の中心部からタクシーで行きましょう。
紙すき場の跡地。


ろうけつ染めと村の様子。


貴州省南部の荔波編はここまでです。
他にも世界遺産の茂蘭カルスト台地など見どころはたくさんありますのでぜひ皆さんも色々探索をしてみましょう!
次回は貴州省西部のお話です!ではでは!