これは2021年5月の出来事。前回ブログではプイ族の村へ行っていましたが今回は水族の村へ行ってみたいと思います。こちらは少し観光地化された村だそうです。
荔波県中心からは30キロくらいの距離で1時間弱で到着です。

さて、水族という名前の由来ですが諸説ありますが水族の自称:アイ・スイ。スイ語で水辺の人と言う意味でそこが語源になっているという説が有力とか。基本川辺で集落を作り生活をしているようです。
- 人口:約50万人
- 言語:スイ語(しかし各種方言あり)
- 文字:水書。特定の人のみがマスター。多くは漢字を使用。
中国は漢字の国だと思われていますが、実は数多くの文字が混在している国でもあります。水族は象形文字のような水書ですが、有名どころだと・・・・この紙幣を見てみてください。各言語で中国人民銀行と表記がされています。

上から順番に・・・
- 最上段中国標準語漢字のアルファベット表記
- 二段目左・・・モンゴル語
- 二段目右・・・チベット語
- 三段目左・・・ウイグル語
- 三段目右・・・チワン語
これらは人口が比較的多い少数民族ですね。他にもナシ族の東巴文字などが有名です。

メチャクチャ前置きが長くなってしまいました!水族の文字はこんな感じです。象形文字のようで中々かわいいですよね!村の入口にたくさん飾ってありました。


この村は村自体が博物館化されており入場料もしっかりとられます(500円くらい)。ガイドが村を案内してくれるのですが、村の様子よりもどちらかと言えば歴史紹介が多かったです。
村はこんな感じ。貴州省の山岳民族は木造高床が基本のようですね。窯で炊いたご飯はメッチャ美味しいですよね!祖母の家を思い出すかまどです。


水族の文字である水書は元々女性には伝えられず村の長老レベルの限られた男だけに伝えられたようです。今では趣味で水書を勉強している女性も多くいるようです。なので、この文字は日常の社会生活では使うことは無いでしょうが消滅することは無さそうです。


漢字と水書が少し混ざっているのが良いですね!書いていて便利だったのでしょう。
今回はここまで。次回から復路に入ります。ゆっくりと広州へ戻っていきますが、まさに行きはよいよい帰りは怖いでした。
ではでは~