これは2017年12月の出来事。毎年元旦~6日までは日本に帰省をしているのですが12月30日から休暇を取っていたので日本に帰る前にちょっとだけ遊んでから帰ろうかなと。
と言うわけで広東にもほど近い広西チワン族自治区です。
中国の世界遺産は55か所あったかと思いますがまだ半分しか行っていないのでちょっと世界遺産でも見に行こうと思います。
広東省から1泊2日で行ける候補地は隣接する湖南省と福建省と広西チワン族自治区の3つで、まだ世界遺産を見ていないのは広西チワン族自治区です。
左江花山岩画 という世界遺産を見に行きます。その名の通り岩に古代人の絵が大量に描かれている壮大な遺跡です。
2016年に世界遺産認定された比較的新しい世界遺産ですが1800~2500年前にチワン族の祖先たちが描いたものと言われ1800もの絵が鮮明に残されており不鮮明なものも含めると実にウン千にものぼりかなり広範囲に描かれ岩画の中は人物画が一番多く、中心部に描かれた人物は腰に刀をつけ、頭に獣の装飾品をかけているとの事。

上記内容に興味をそそられまくったので早速現地へ向かいます。まずは新幹線で広州からチワン族自治区の中心都市・南寧まで650キロほどの道のりを約3時間。

南寧からはレンタカーを借りて崇左市まで向かいます。よく見た風景だなと思ったらいつもベトナムに行くときに走っている高速道路でした。世界遺産の位置もかなりベトナムに近いですね。

なのでかなり国境警備隊の検問に引っ掛かり身分証チェックがかなりありました。
このエリアの官憲はかなり非友好的。態度極悪。

この世界遺産、中国人の間でもほとんど知られておらず、崇左観光客もあまり仕事熱心ではないのか観光関係の雑誌や広告に出てくることもほぼありません。。。うーむ。

一般公開されている岩絵は川沿いにあり船着き場から観光船に乗って見学をします。
チケット代はこみこみで100元ほど。2022年のレートで2000円位ですね。

肝心の岩絵はと言うと・・・中々です。うまく言葉にできませんが古代のものとは思えないほどイキイキと鮮明に生活の様子が描かれており、キルギススタンや寧夏で見たものよりもはるかに高度な文明を感じてしまいます。古代チワン族すげーなー。

しかしながら壁と自分の距離が100メートル近く離れているのと岩絵の位置が20-30メートルと高い位置にあるので肉眼で見ることは出来ても携帯電話のカメラでは中々写真に残すのは厳しい。

ま、記憶にとどめておくのが一番ですね。前評判通りの素晴らしい世界遺産でした。
マイナーなだけあって観光客は数人しかいませんでしたね。。。

昼食はベトナムに近いだけあって田舎の村ですがベトナム風ビーフン(フォー)が食べられました。
味もベトナムそのもので懐かしい味。チキンとライムのさっぱり感が絶妙で極上。

ついでに周辺の観光地も。昔のフランス領事館跡地です。ベトナムにも近いのでこんな片田舎にフランス領事館があったのも分かりますね。

中が資料館になっていて日本軍を中国軍とフランスで協力してやっつけました!と言う資料が多くありました。まーこの時代にここまで攻め込んできていた日本軍はすげぇと思う。

夕食は中々個性的な、、、お粥を発酵させたもの。正直いって口には合わない。なんというか。。。吐瀉物と味が同じな訳でして・・・地元の方には大変申し訳ないけど一口でノックアウトです・・・

と言うわけで2日間の弾丸旅行を終えて広州にもどり香港まで行き無事に日本まで帰省できました。

次回のお話はいよいよ2018年に突入!
次回ブログは~河南省です!ではでは!