これは2012年大連在住時の出来事。大都会の南京へ行ってまいりました。日本と中国の間で何かと話題になっていた南京という町ですが、町自体は非常に美しくグルメも多く日本企業も多く進出している大都会で江蘇省の省都でございます。
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何故南京へ行こうと思ったかというと封建時代の清朝を倒して新中国を建てようとした近代史には元々興味がありその本拠地であったことと、歴史の正当性正確性は別として南京大虐殺博物館が存在しているのは事実なので一体何が展示されているのか?を自分の目で確かめておきたかったからと、単純に南京の食べ物がおいしいといったところです。位置は上海から見て西へ位置しています。大都会が多い華東エリアでも上海に次いで際立った存在でありますが、日本ではネガティブなイメージがあるせいかさほどメジャーでもない気がしています。因みに美人が多いと言われています。

江蘇省南京市のデータ
- GDP:243,575億ドル(2021年時点でポルトガルと同等)
- 人口:942万人(神奈川県と同等)
- 2つの国際空港を所有
- 地下鉄は11路線(前身は1907年に建てられた京市鉄道)
- 主要観光地:中山陵、総督府、明孝陵などなど歴史関係の物が多い
と大都市ぶりをいかんなく発揮しております。実は前回の安徽省の話と連動していて安徽省から高速鉄道でやってまいりました。2012年は運航速度最大350キロまで出していたので1時間ほどで南京へ到着します。
到着はお昼になってしまったので早速南京グルメを味わってみます。右二つは道端で売ってたお餅です。金木犀の味がします。この地域では割と多い味付けではないでしょうか?一番左は鴨の春雨スープです。これぞ南京の味。絶品でございます。出汁がよく出てて最高の深みのある味わいです。

さて、観光開始。まずは市内からもほど近い明孝陵へ向かいます。陵とあるのは日本と同じで昔の偉い人のお墓です。日本と同じくとてつもなく巨大です。ちなみに世界文化遺産に認定されております。
1381年に建造開始され10万人を動員し25年かかったという壮大なプロジェクトです。1382年に馬皇后が埋葬されたようです。因みにいずれも明朝の偉い人たちです。明も中々強大な力を持った国だということが分かります。そもそも国力誇示の為に巨大な墓を作ったりもしますよね。

続いて隣接している中山陵です。こちらは近代中国の父?と言われる孫文を祭っている場所です。確かに近代化を進めて清朝を打ち倒す大きなきっかけは孫文の辛亥革命ですね。因みに中国では孫中山と呼ばれる事が多いです。中山は孫文が日本に行っている間に寄宿していた宿の隣の家が中山さんだったのでそこからとったのだとか。ニックネームのようなものです。日本の歴史教科書にも出てくる辛亥革命の革命という言葉も日本から持ち帰った言葉のようです。当時の中国語には革命という言葉は無く造反とか裏切といった内容の言葉しかありませんでしたが孫文が革命という言葉を聞いてこれば酔い!として中国に持ち帰ったようです。これが無ければ辛亥革命ではなく辛亥造反とかになってたかも。

市内を少しうろうろしてみます。中々新旧共存しており雰囲気の良い街であります。

さて少し市内から外れた場所にある南京大虐殺博物館へ行くとします。中心部からは少し離れた所にありバスで向かいます。中は撮影禁止なので外観のみです。受付では身分証提示が必要なので日本人だとばれます。しかし受け付けはよく来たな!というような顔で私を眺めます。(悪い意味でなく)
展示物を見ていると隣にいた修学旅行で来ている高校生が日本許せねえ!とこぶしを硬く握りしめ泣いています。色々な感情があるのでしょう。展示物は少し客観性に欠けると言うかまさしく人の感情に訴えかけるような形になっているので純粋な高校生たちはそう思うでしょう。
様々な教育を通して中国人の心に起爆スイッチが内蔵されるようになっていますがこの話は別のブログで話したいと思います。展示物は実際には南京と関係のないエリアの物も多く(半分以上)ありなんだかな。と思います。
ただし。数点だけ共感できる部分はありました。日本の政治家も2022年最近は理解し始めたかと思いますが以下が割と世界のスタンダードで中国は更に屈辱の歴史を繰り返さないという強い意志は感じます。日本もアメリアに散々な目にあわされているのにな。。と思います。
- 平和というのはあくまで民族の平和である
- 民族を守るための強大な軍事力は必要である
- 民族利益の拡大の為に強大な国になる必要がある

大虐殺については僕は特に個人的な意見はありません。というのも当時現場にもいないし直接かかわっていないし(無ければ関わるも何もないけどね)。戦争とはそんなものです。国の為に戦争をしているので自国の主張と他国の主張が異なるのは当たり前です。
以上南京旅行記録でした!2012年の旅行ブログはラストでした!
以前書いた2012年の第二次シルクロード探検をえへ広東での新しい生活の話になります!
ではでは!