これは2015年12月の出来事です。引き続き韶関でのお話です。前回は韶関の北西部にあるグランドキャニオンでした。今回は山奥の静かな村に籠り銀杏をゆっくりと観察したいと思います。
韶関市ってかなりデカいので広東省北部の大部分を占めており、今回行く南雄は江西省との省境にあり、ちょっと走れば江西省に入ってしまいます。
南雄で有名なのは温泉と銀杏で、秋になると多くの観光客が訪問する風光明媚な町。

南雄は客家人たちが多く占める町ですが、他地域の客家人の町と違い、江西省や湖南省の影響もかなり強く、食べ物は基本的にはかなり辛い物になっており、辛い物をあまり食べない広東省ではかなり異色の存在になっております。

今回は広州から列車で向かいます。4時間近くの鈍行列車でのんびりとした旅。山を越えて走っていく車窓から景色を十分堪能して南雄に到着。
駅前の市街地もさほど栄えているわけでは無くいわゆる衰退気味な地方都市といった様相。

今回の目的地である坪田村へは市街地からバスで向かいます。55キロと結構離れてますね。
山間部にある本当に小さな客家人たちの村。宿は農民が個人で運営しているところで宿泊。おかみさんの手料理の味付けは中々濃いめ。

広東省や福建の山間部に住む客家人の家は茶色の土で壁が作られていることが多い(写真右)。名物の干し肉がそこら中にありました。これを炒めたり蒸したりして食べるとホントに旨味が凝縮されていて極上の味わいです。

今回のメインはもちろん銀杏。銀杏そのものは僕の地元ではその辺に自生している物なのですが現在居住している亜熱帯の広州市では見かけないので秋を味わうために来ました。広州にいると夏と数週間の冬しかないんですよね。。
うーん。銀杏と村のコントラストは悪くないんだけど・・・僕の地元で自生している銀杏の方が100倍美しい。というか割と最近植えこんだのでは?と疑ってしまうほど気が若いような・・・

もうちょっとだけ山の中を進んでみると・・・・・・・・うーんかなり普通。ただしちょっとだけ肌寒く寂しい感傷になる秋を十分に感じることはできます。

今回は温泉には行きませんでしたが極上温泉も多数存在しているので今後も南雄には度々来ることになります。
2015年のお話はここまでです。
次回から2016年に突入!
ではでは!