これは2019年10月の出来事。
10日間ほどかけて中国の内モンゴル自治区とモンゴル国を周遊してきました。

さて、表題ですが内モンゴルとモンゴル国。
紛らわしいし何ぞや?と思われる方も多いと思うのでざっくり説明します。
この辺は歴史的、政治的背景も複雑なのでざっくりとです。
赤線で囲まれているのが内モンゴル自治区ですね。
色んな経緯があり現在は中国の一自治区になっておりモンゴル系住民はモンゴル族と言われ少数民族の一つとして数えられています。
名前の通りモンゴル系の方が多く居住しており、モンゴル国よりもモンゴル人の人口が多いというエリアです。

内モンゴル自治区概要
- 人口:2400万人
- モンゴル族人口:約435万人(モンゴル国人口:約340万人)
- その他少数民族:ドゥンガン人、タタール族、オロチョン族などなど
- GDP:293,889百万ドル(モンゴル国:15,286百万ドル)
- 言語:中国標準語+北方方言、モンゴル語(伝統モンゴル文字を使用)
- 名物:シュウマイ、羊系料理、乳製品全般
- 産業:石炭、天然ガス、観光、酪農など
まずは広東省より飛行機で向かいます。各大都市からフフホトへの直行便は頻繁に出ているので内モンゴルのゲートウェイに行くこと自体は非常に便利です。

今回も中国最大の航空会社である南方航空で向かいます。
最大のメリットはアプリで20種類くらいある機内食を選べるってことですね。今回も毎度同じくインド料理を選択しました。カレーを期待しましたが今回も湿ったサモサとパコラでした・・・



フフホトは内モンゴル自治区の政治経済の中心地。比較的都会でぱっと見は思いのほかイスラム教徒のドゥンガン人が多く暮らしているなという印象です(モスクが多い為ですね)しかし同じくらいモンゴル人が信仰しているチベット仏教も多数存在している不思議な街ですね。

一番右がフフホトへ行く観光客が必ず訪れる金剛座仏舎利塔です。市街地の南部にあり、路線バスで15分ほどで行けます。
約300年前の建造で面白いことに内部に記されている文がモンゴル語、チベット語、梵字の3言語で書かれていることです。詳しいことは不明ですが仏教の源流を見ているような感覚です。



そして20キロほど離れた郊外にある穴場を見に行きます。戦国趙長城という若干マニアックなスポットです。日本では2000年ちょっと前に作られた万里の長城が有名ですが戦国趙長城は秦の時代に入る少し前の戦国時代に敵の侵入を防ぐために作られたとか。

皆さんがイメージする長城というよりはどちらかというと塹壕に近い感じに風化してしまってますね。


そして昼食は蒸した面とシュウマイ。麺は茹でる以外にも蒸して食べると案外おいしい。シュウマイは思いのほか肉の味わいが濃厚で食べ応えが抜群です。フフホトではポピュラーですね。



フフホトはメインではないので遠く離れた秘境に行くよりもゆっくりと市内をブラブラすることにします。思いのほか昔ながらの街並みとモンゴル風な雰囲気が混在しており面白い。






フフホト市は遠く離れた郊外にもモンゴル人のゲル村とか大草原とか黄河の崖とか色々あるので時間をかけてフフホトを回っても良いかもしれないですね!
フフホト編はこの辺で。
次回はウランチャブへ向かいます!ではでは!