今回から新シリーズです。日本で会社を経営している知り合いの社長が中国進出を考えているのでちょうどいい機会だと思い偉そうに人にアドバイスをするようなテーマにしました。
いま世界のメディアでも中国に対する警戒感を高めるような内容が増えている傾向にあるようですがビジネスや生活、旅行自体は普通に行けます。
むしろ中国生活は他の国に比べてもかなり便利な部類に入ると思います。
目次:
初めに
当記事の目標は中国をどのように見たらよいのか?現地人とどのように交流し関係性を深めていけばよいのか?といった課題に役立てて頂ければと思います。
また、10年以上前の中国とは全く違い外国人だからといって下駄をはかせてくれる社会ではなくなりつつあります。ビジネスや一般社会の現場では外国人だから特別扱いをしてくれる可能性はかなり薄れてしまっているので積極的に自分から踏み込んでいく必要が出てきています。
その為には現地を少しでも知っておくことが重要になりますね!
簡単で便利なコミュニケーションのコツの一つとして「共感」と「興味」がありますね!その為の参考に当ブログを使っていただければ嬉しいです。
中国を【中国】と捉えるべからず
いきなり分かりにくいトピックスかもしれませんが、筆者のブログを初期から見てきてくださっている方は気づいているかもしれません。
当ブログでは中国各地の「違い」をテーマにしていることが多く、当ブログを通して中国各地で全く違うんだ!というのを頭に入れておきましょう。
省ごと民族ごとかなり異なった文化と言語を持っているのでビジネスマンとしては「中国」は~と捉えるよりも「〇〇省」は~とか「〇〇市」は~といった見方をするのが良いのかと思います。
食文化は現地文化理解とコミュニケーションのキー
広大な国土を持つ中国なので地域ごとに全く違う料理が出てきます。「中華」と見てしまうと違いが分かりにくくなってしまいますが各地ご当地グルメ特徴を頭に入れておくと色んな場面で役に立ちます。
また、日常会話の中でも出身地が違う者同士であればご当地自慢の話や旅行の話になることも多いので少しで現地飲食文化を知っていれば会話を理解でき関係値UPの役に立ちます。特に中国南部の方は食文化へのこだわりも強いので会話が弾むこと間違いなしです。
予備知識として当ブログの「ブログ2周年記念特集!【週刊中華料理】中華圏で食べるガチ中華」シリーズも是非ご覧ください。
中国では今でも食事が相手との距離を近くする主な手段であることは間違いないです。

旅行であっても例えば上海に行ってヤムチャ(広東料理)を食べたとしても本場の味ではない可能性が非常に高いです。少なからずローカライズされているので。
日本人であれば北海道へ行って九州豚骨ラーメンを食べる人はそれほど多くないのと同じです。
どんな言語があるのかを理解する
言語も食べ物と同じく文化の一部分。マスターする必要は無いですがその国にどんな言語が存在しているのかくらいは知っておくと便利です。
日本人が言う「北京語」ですが北京語は中国の標準語(いわゆる中国語)では無いです。台湾では北京語=中国語的な感じで言う人が一定数いますが中国本土では違います。
いわゆるニーハオと発音するのは標準語(中国語:普通話)と言われる北方方言を基に人工的に作られた言語です。
北京は北京の方言があり日本で言うと江戸弁的な存在でしょうか?(笑)標準語は全国共通で基本余程の田舎にいる少数民族でない限り通じます。
さて筆者がよく話題にしている広東省を例にとってみても色々な言語が存在していることが分かりますね!これらの言語はお互いに全く理解できないほど違っています。
ハードルは高いですが少しでも現地語を理解できたりすると現地人の反応もかなり違ってきます。広東在住の外国人で広東語を理解する人も少ないですがいたりします。

中国全土で見てみます。最近は電子化が進んでいるので見ることも少なくなった中国人民元の紙幣ですが裏面をよく見てみると・・・・いろんな言語が書いてあります。

文字を持っている人口が比較的多い5民族の言葉で「中国人民銀行」と記載しています。
- 最上段:中国標準語のアルファベット(ピンイン)表記
- 中段左:モンゴル語(モンゴル族の言語)
- 中段右:チベット語
- 下段左:ウイグル語
- 下段右:チワン語
全土の言語を理解するのは非常に難しいと思うので自分がいる土地にどんな言語があるのかを知っておくだけでもかなり違うと思います~
中国を言語系統で大まかに分けると・・
大まかに中国を見た場合はこんなイメージ。
かなり乱暴な分け方大きな系統的にはこんな感じかなと。
(言語学的に分けているものではありません)

ザックリしすぎですが日本人の私が現地で聞いてきた感覚を言うと・・・
- 東北弁・・・・・大きく分けて遼寧省系と黒竜江省&吉林省で分けれると思います。東北弁は数ある方言の中では標準語に一番近いと考えており中国語が出来る方であれば聞き取ることはそれほど難しくないです。ちょっと田舎っぽいイメージです。
- モンゴル系・・・中国国内のモンゴル族が話す言語でモンゴル国のモンゴル人とはコミュニケーションをとることは可能ですが違う点と言えば伝統モンゴル文字を使用(モンゴル国はキリル文字)、中国語からの借用語(外来語?)が多くモンゴル国に無い単語が多い。
- ウイグル系・・・トルコ系言語でウズベク語と大体同じですが文字はアラビア文字を使用しており新疆へいくと一瞬中東に来たような気分になります。話者のウイグル人も堀が深くトルコ系の顔立ちをしてます。
- チベット系・・・独自のサンスクリット語のような文字を使用。チベット人の他にチベット自治区にいるその他の少数民族の一部も話すことができる。また、青海省や甘粛省の一部地域でも使用されている。
- 西北系・・・・・独自のリズム感と訛りがあるが標準語が訛ったものなので独自の言語とは違うので中国語をマスターしている人であれば理解は可能。
- 山東安徽河南系・こちらも標準語の変形で独自言語というよりも方言の一種。ただしリズム感が独特過ぎるのと単語も独自のものが多数あるので中国語マスターや中国人でも理解するには一定の難易度。
- 呉語系・・・・・上海やその周辺都市で話される系統だが地域差は大きく相互コミュニケーションは不可能。上海語は完全独自路線で勉強をしなければ聞き取ることは不可能。何というか口の両サイドを使って発音する?ような印象。
- 四川・湖南系・・こちらも訛った標準語なのですが同時表現や訛がかなりきつく理解するのは困難で地域差も非常に激しい。村ごとにコミュニケーション不可なほど違う。この地域の女性は基本気性が激しい方が他地域よりも多めだが四川や湖南訛りは聞いていてかわいらしく感じる。また、標準語発音のFUとHUの区別ができない(笑)
- 福建系・・・・・北と南で大きく分かれる。南側は台湾とほぼ同じ言語。いずれも独自言語で必死で勉強しなければマスターすることは不可能。南側には更に客家語があり客家も独自路線で一般人には全く理解不能。
- 広東・客家・潮州系・・・広東省は中国有数の言語環境が複雑な地域でそれぞれの言語は独自路線で全く理解不能です。教えてくれる塾も現地にもあるので興味がある方は塾に行って勉強してもいいかもしれないです。
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