海外でちゃらんぽらんに生きている筆者が何を偉そうに語っているんだというシリーズですがいよいよ終盤戦に差し掛かってきました。
筆者も大きな会社の一部門を率いたことがありますし現在は小さいながらも2社の経営に携わり2社の顧問も同時進行で行いながらも法律家を目指しつつ現役バリバリの旅人でバイク乗りでもある忙しい人間ではありますが長い中国ビジネスの経験を基に筆者目線でリーダー像について偉そうに語ってみたいと思います。
色々な意見があるかと思いますので違う意見がある場合などはDMください!
お待ちしております。
目次:
中国のスタッフ
以前の記事でも書いたように中国は国土も広く地域差がかなりあるので一概には言えないのを敢えて少しステレオタイプな言い方と極端な例を挙げてみたいと思います。
日本国内の企業に勤めるサラリーマンは基本的には上司に従順で・・・・比較的上司はマネジメントの仕事に注力しやすいかと思います。(他と比較してですよ)。
中国の場合は日本と比較をしてみると日本人感覚では少々マネジメントしていくのが難しいと考えています。
当然ながら全員とは言いませんが・・・日本人が感じるあるあるの話としては・・
- 感情のコントロールに難
- ルールとは何か?何のためにあるか?を理解していない
- 感情がルールに優先しがち
- 良い意味でも悪い意味でも精神年齢が低め
- 自己評価が高く給与に常に不満
- 日本語人材は基本のんびり
- 客観よりも主観
当然社会での基準(合格点)が全く違うので正しいとか悪いとかの話では当然ありません。特に営業部門や経営者クラスだと感情が表に出る方が上手くいくことも多いです。
あくまで一部日本人の中で比較的話題に出がちな話です。
日本での業務経験しかない場合だと戸惑うことになることも多いかもしれません(それでも日系企業の場合はまだまだおとなしい社員が殆どですが。)
権威マネジメント
中国(日本もですが)は比較的権威や上司の能力を見ているケースが多く、部下から無能認定された場合やリーダー、管理職として認められないと判断されてしまった場合は日本以上に管理をしていくのが困難になります。
中国の組織は日本以上にリーダー、管理職への依存度が高いとも言えます。
結論から言うといわゆる良い人材というのに出会う確率は英語人材やその他の人材に比べて高くなく業務遂行能力は中国では総じて低めです。理由は後述します。
マネジメントとリーダーシップ
この記事でいうマネージャーとリーダーの違いについては一般的にビジネスの世界で言われているものとは少し違ったものになっていると思いますがお付き合いください。
マネージャー
- その名の通り管理者でチームのマネジメントをする人
- 与えられた予算やその他のリソースを駆使して目標達成をする人
- 例えて言うならキャッチャー(分かりにくいかも(笑))
- 客観的な発言が多め?
リーダー
- リーダーシップを発揮してチームの指揮を高める
- 時には力業でグイグイみんなを引っ張っていく
- 熱量伝道力が高め
- 例えていうならキャプテン
もちろんリーダーシップ寄りなキャッチャーもいるので一概には言えませんがキャッチャーに求められるのは客観的な分析力だったりそれに基づいた指示だったりします。(野球をやっていない人はごめんなさい🙇。因みに筆者はキャッチャーでメチャクチャバシバシ鍛えられた経験があります)。もちろんピッチャーの状態を見て励ましたりというのも必要ですね。
チームの状態で求められる管理者像は違う
チームの状態や成熟度によって求められる管理職像は大きく異なってきます。
例えば・・・・・①若い新人ばかりのチームや成立したばかりの会社、まだまだ成熟度が足りていないチーム、②そこそこ成熟しているが風紀が乱れた状態のチーム、③ベテランがそろっており思考能力が高いチーム。
他にも無数に状態があると思いますがこの3チームを人間で例えると分かりやすくなるかな?と思います。当然ですが会社にもチームにも年齢というのはありますので①を小学生、②を高校生、③を大学生と仮定すると・・・・
小学生・・・・校則厳しめで先生が指示をするケースが大半でティーチングが殆どでコミュニケーションの割合は先生の以降で児童をコントロールする。
高校生・・・・思考能力が出てきており文化祭などの規格と実行は自分たちで行い先生とも意見交換ができるようになっており先生はより心のケアや目標達成の伴走者になっている場合も多々出てくる(学校によって大幅に違いますが・・)
大学生・・・・ほぼ自由。ゼミでも教授と意見交換をしたり一方的に教えられる場面よりも何かを一緒に研究したりするケースも多く、選択科目も多い上に卒業できるかどうかは自分にかかっている。
皆さんもイメージしてみると年々自由度が上がって自分で思考する裁量できる幅が広がっているのでは?と思います。校則なんかもそうですよね!
赴任時に何をするべきか?
上記で述べたように組織やチームには成熟度(年齢)があると筆者は仮定しています。(年齢=年数ではありませんので要注意です。)
管理職として赴任するのであれば第一にやるべきことはチームの成熟度を測る事です。成熟度が高いか低いかで求められる管理者像はかなり違ってくると思います。
上記の小学生~大学生を例にとってみて・・・・・(実際の小学生とか大学生とかって意味じゃないですからね・・・チームの成熟度の例えです)
小学生・・・・行動の管理とティーチングに重点が置かれる。どちらかというと管理をする管理者とティーチングをする先生としての役割が重くなってくるイメージです。
イメージ→行動管理50%、ティーチング30%、モチベーション管理20%。
プラスアルファで権威でマネジメントすることも必要かも。
高校生・・・・ある程度自分で考える能力と判断する力がついてきていると思うのでどちらかというと自分で考えて結論を出せるようなマネジメントに加えてリーダーシップに重きが置かれてきます。
イメージ→リーダーシップ50%、モチベーション管理30%、ティーチング20%
こちらもやはり権威でマネジメントをすることが必要なのかも。
大学生・・・・これくらい成熟している組織の管理職として赴任をすることになった場合は逆に上記2パターンよりも難易度は上がってくると思います。
もしかするとあたなよりも思考能力が高く自分の意見も持っている可能性が高いからです。どんどん自分で考えて自走できる組織を作っていくことに注力すべきです。
イメージ→コーチング70%、リーダーシップ25%、ティーチング5%(勉強会)
組織の現時点での能力すらわからずに押し付けるようなマネジメントをして総スカンを食らっている日本人中間管理職もちらほら見かけるので要注意。
能力の測り方は組織によってかなり異なってくると思うのでここでは明確な基準は出せないのですが、重要なのはメンバーとの1on1を繰り返していきましょう。時には筆記テストをやってもいいかもしれません。
とにかく部下とのコミュニケーションを密にして能力値を図りつつもモチベーション向上をさせていくようにしましょう。
理想はカメレオン
言い方を変えれば管理職たるもの演者である必要もあります。
上記チームの成熟度で求められる人材はかなり変わってくるというのは理解いただけたと思いますが、赴任するのはあなたです。成人しているので性格自体を変えるのも難しい。
という事は変身する必要があります。もしくは自分に足りない能力を勉強するなり部下をうまく活用して右腕を作るなり何らかの策を講じて変身をしましょう。
さもなくば目標達成できないばかりか部下から総スカンでは暗黒の駐在生活になってしまいますね!
日本語人材は必要か?
最後に:日本人であれば日本語人材に頼りたくなる気持ちも分らんでもないのですが必要か必要でないかは組織形態や組織の習熟度などによると思います。
日本企業がメインの顧客であれば日本語人材も必要なのかもしれませんが、中国企業がメイン顧客で中国市場を延ばしていきたい!という事であれば日本語人材に頼るのは必ずしも正しいとは言えないです。
日本語人材に何故優秀な人材が少ないかというと・・・日本語人材になった動機に起因していると筆者は考えています。
- 必ずしもグローバルにバリバリ活躍したいわけでは無い
- アニメが好きだから日本語を勉強
- 中国の大学入試の構造上日本語学部しか入るところが無かった
(中国の大学入試は現在の日本とは全く違います。昔のセンター試験に似ているかも)
というわけで日本語を使って日本で大きなことをしたいなどという燃える心を持っている人間はそれほどいないという事に留意して募集をしましょう。
また、ほかの人材に比べると比較的おとなしく安定してれば良いというのんびりした人が多いのと日本語以外の武器を持っていない人も大半。
モチロン日本好きが滅茶苦茶たくさんいるのも中国ではありますが、あくまでビジネスなので採用については少し慎重に検討をしてみましょう。
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