これは2012年佛山在住時の出来事です。折角広東省での生活が始まったので今後数年をかけて広東省の隅々まで回ってこようと思います。
まずは華僑を多く輩出している江門市です。市とはいえ面積はかなり大きく江門市直轄の傘下の市で台山市と開平市と恩平市と鶴山市があります。これらの2級都市は江門市内からも50~100キロ以上とかなり距離が離れていて一回の日帰り旅行で全部回るのは実質不可能なので留学時代に親しくしていた子がいる江門市内に行くことにします。ちなみに江門市と言えば・・・
- アメリカや東南アジア華僑の多くが江門出身なので「僑郷」とも言われる
- 浴室や水道関係の工場が多い
- 農産物関係だと名物はミカン
- 華僑が作った摩訶不思議建築で世界遺産の碉楼が有名(開平市)
- 温泉が多い(恩平市)
- そこそこエ〇チな産業がある
- 人口:480万人(中国としては案外少ない印象)
- GDP:約53,000百万USD→アゼルバイジャンと同じくらい


江門市は色々な顔を持っているということが言えます。今回は留学時代同じ学校へ行っていた方の所へお邪魔することになり江門市内を少し回ってみます。
町自体は中華民国時代に栄え始めたので旧市街は約100年前に建てられたということになります。ちなみに中華民国時代に中国南方エリアで建築された街に大まかに以下の特徴があります。
- 南洋風になっている(南洋=シンガポールとかあっちの方でイギリスとかの影響を受けた様式)
- 入口が道路より少し引っ込んでいるので軒先で雨宿りができる

中国南部の町であれば南洋建築群は割とよく見かけますがメンテナンスがしっかりされていないことが多く倒壊の危機に瀕している箇所が大半です。江門市旧市街も例外ではなく数年後には取り壊されてしまうかもしれません。案外中国はつまらない伝統が現在の若者を苦しめることが多いわりに自国文化や古いものを大事にしない所がありますね。。
江門市旧市街の規模はほかの町の1.5~2倍くらいの面積はあると思います。観光地ではないのですが華南エリアの歴史を知る上では大きな参考にはなると思います。
このような建築デザインは日本同様に西洋文化を追っていた中華民国時代のもので恐らく当時海外華僑が各国で影響を受けて帰国後に新しいデザインとして普及させたものだと推測されます。
ちなみに華南エリア以外ではこのような建築を見かけることはあまりありません。
江門市各地には今後来ることが多くなりますので今後のブログもぜひ引き続きご覧ください!
今回のお話はここまで。
次回ブログは・・・重慶です!
ではでは~
2件のコメント