投稿者: 今回の記事は筆者の長い中国業務経験を基にした私見を述べていきたいと思います。特にデータも根拠もない私見なので異論反論は受け付けますのでDM頂ければと思います。
中国に長期滞在をする日本人は大まかに分けると主に以下数パターンになるのかなと思います。ちなみに筆者は一番下の企業に該当しています。
留学生については筆者の留学編を大まかに参考していただければと思うので本記事では就職の話をメインに進めていきたいと思います。
- 留学
- 就職（１）駐在員
- 就職（２）現地採用
- 起業
目次：
駐在員の生きる道
中国に滞在している日本人の中で一番多く一番好待遇で暮らしているのが日本企業から中国子会社に出向してきた駐在員ではないかと思います。
全ての企業ではないですが日本の会社に所属しながら中国子会社への出向なので給料のダブルペイがあったりして日本国内で日本円の給与をもらい中国では中国人民元の給与も貰うといったパターンです。家賃も会社負担なので海外に滞在する理想形です。
さて、筆者も在中日本企業各社とはそれなりに付き合いもありますので駐在員マネージャーに起因して業績不振になったり従業員から罵詈雑言（裏で）食らっているのをかなり見ています。
駐在員としては中国との距離感と理解が大切。ただし理解をしててもどっぷり中国につかる必要はありません。
- 駐在員＝国際交流人員ではなく会社としてのミッションを持ってきている
- 現地に完全に馴染み現地のやり方をするのであれば現地人でOK
- 中国語もそこそこでよい。
駐在日本人が現地人と同じになってしまうのであれば現地人を雇えばいいのと日本ブランドを掲げ日本人として中国に来ているのであれば日本のやり方を維持するというミッションもあると考えます。中国語も日常生活程度に覚えておけばいいです。日系（外資系）であれば日本語か英語で業務ができるようになっているはずです。
中国語を覚えて中途半端に現地との距離感を縮めてしまうと「違い」を出しにくくなり現地スタッフも舐めてかかってくるようになります。
どこを目指せばいいのかは答えは既に出ていますが・・・・
- 駐在員として中国をある程度理解しコミュニケーション回数を多くとり部下を動かすマネージャー
- 文化と言語に精通し現地人と同じ土俵で戦う最強マネージャー
- 権力を持ち恐怖政治と独裁政治で短期間で結果を出すマネージャー
もちろん徹底的に現地文化と言語を覚えて戦うやり方もありますが任期が決まっている駐在員にはあまり向かないのと能力的に厳しいかと思われます。そもそも数年で理解できるほど簡単でもなく中途半端に溶け込んでしまうと外国人アドバンテージとマネージャーの威厳を失って誰も言う事を聞いてくれない微妙な状態になりかねないです。
あくまで中国を知っておく、理解しておき現地スタッフに共感を示せるレベルになっておけば十分です。共感というのはコミュニケーションの基本になるからです。
人を動かすには絶対的な権力を持って恐怖政治と独裁政治を行う手法もありますが、多くの駐在員にはそんな権力も能力もないと思われるのでそこを目指すのはやめておきましょう。企業の状態によっては独裁も必要だと思っていますが日系の中国子会社で独裁が必要なケースはそれほど多くはないと思いますので
そこまで現地を知る必要がないというような言い方をしましたが全く知らないのも現地人に舐められてしまうので僕のブログなりを通して中国をある程度知っておきましょう。
現地採用ワークをおススメ出来る方
とにかく中国にすぐにでも来たい！という方はこの選択肢になるのかもしれません。中国に限ったことではなく東南アジアなども含めてですが一部の方を除いては最もおススメできない方法だと筆者は感じています。
その一部の方というのは・・・・
- 中国（現地）で一生暮らす覚悟がある（骨を埋める）
- 経験を積んだ上で海外で起業をしたい方
- 死ぬほど旅行が好きで死ぬほど旅行をしたい人
現地採用ワークをお勧めできない方
よく耳にするのは以下の理由が結構あるのですがもしこれが理由になっているのであればお勧めしません。
- 日本では稼げない
- 日本では仕事が見つからない
- 日本はストレスばかりで嫌
- 自分探しをしたい/世界を見てみたい
理由については下記文章の中で述べていきたいと思います。
海外で働く意志と目的が明確でない場合は海外ワークは自分を劣化させる一方で何の能力も身につかず何一ついいことはありません。
・中国で仕事をするのは正直楽
・求められる仕事の要求も日本ほど高くない
・仕事ができないと判断すればクビ
・それ以上にローカルスタッフに総スカン＆馬鹿にされるのでキツい
日本人が現地採用で働く場合工場の技術系の人以外は基本的には営業職などになるケースが大半なのですが、日本企業にいる日本人向けの営業をやらされます。
まぁ海外での日本人同士なのでアポイントは取りやすいので営業活動自体は日本の数倍楽になり売り上げを出すのも日本に比べれば容易なので営業力があると勘違いしてしまっている人も散見されます。（それはそれでいいのかも？）
そこで問題になるのはその勘違いも一生海外で骨を埋めるのであればまだ良いのかもしれないですがいつか日本へ帰国するとなるとその勘違い状態で実力も日本社会で通用しないものになってしまっている場合非常につらい思いをすることになる可能性があります。
あともう一つは中国社会に完全になじんで中国語も完全にマスター出来ていて中国市場開拓をする場合に中国人と競合しても負けないほどの力をつけられるのであれば現地採用ワークでも良いのかなと思っています。
一番まずいケースは現地での時間が長くなると中途半端に現地の悪いところを身に着けてしまい日本人としての良さを失ってしまっているケースです。それが次のトピックス。
要注意な日本語を話す日本人っぽい人たち
海外（特にアジア圏）には10年選手などざらにいます。
まぁ求められる仕事のレベルも高くないしのんびりぬるま湯につかれるのと少なくとも外国人として現地社会とは別枠で暮らすことができてしまうので正直楽だと思います。
（もちろんそうではない方もいますよ。）
もうすっかり日本的な感覚を失ってしまっている人たちには要注意です。
現地に溶け込んで現地でバリバリやっていけるのであればそれでも文句はないのですが、中々タチが悪いのも多く日本人社会やグループに入ってきます。
日本人であれば日本人と話す方が安心するに決まっているので最初は普通に接しようとしますが途中でかなりズレた発言をしたり約束を平気で破ったりと日本人とは思えない行動が出てきます。日本人として付き合ってしまっているのでその時の失望感は何とも言えないです。
ズレているだけならばいいのですがだましてくる人間がいるので要注意で現地文化とのカルチャーショック以上にコレ系の日本人にカルチャーショックを受けることも。
最初から日本人と接していると思わずにいると良いのかもしれません
- 相手は日本人ではなく日本語がうまい日系人だと思う
- 日本語に違和感を感じる日本人とは距離を置く
- 金は絶対貸さない
という感じですね。このような人になってしまうと海外で難民化している日本人老人になってしまいかねないので現地採用ワークは慎重に検討しましょう。
長々と書いてしまいましたがお付き合いありがとうございました！次回もお楽しみに！
中国出張と海外旅行の強い味方！
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