これは2012年10月佛山在住時の出来事。前回ブログで書いた広東省東部のスワトウよりバスで福建省の永定へ向かいます。

スワトウは既に広東省と福建省の境界近くに位置しているためすぐに福建省へ入れます。永定も割と広東省よりなので4時間ほどで到着です。(中国での4時間の移動は近い方です。。)

永定は山間部にある小さな町です。
- 言語は客家語がメイン(客家人についての説明はwikiなどに詳しくあるので興味があれば是非)
- 世界丸見えでも紹介された世界遺産の土楼が点在
- 基本はかなりの田舎
- 料理は客家料理がメイン(米の皮でできた餃子や豆腐など)
- 結構迷信を信じている人が多い(私個人的な印象です)
現在進行形で全国的に反日運動が盛んな時期だったので宿に泊めてもらえるかどうか不安でしたが宿のオジサンは比較的良い人だったので助かりました。
留学時代に住んでいた広東の韶関もそうですがどうも僕の人生の中国編は客家人と深い縁があるような気がします。因みに迫害の歴史を歩んでいるためなのか外からきた客人を非常に暖かくもてなしてくれる印象です。
さて、肝心の土楼ですが、その昔にはアメリカ軍が衛星を通してみたときに核開発施設と誤認したほどのインパクトがあります。私が小学生の時に日本では世界丸見えで紹介をされていてずっと行きたいと願っていた場所でもあります。
まずは一番規模も大きく保存状態の良い初渓土楼へ行きます。観光地化されているとは言え中には一部人が住んでいました。ちょっと生活感があるのがリアルです。土楼というだけあって土でできているようです。土楼以外にも各地客家の古い家は土で出来ていることが多いですね。

このような土楼ができた経緯としては客家人の苦難と悲しい歴史が背景としてあります。
- 元々は中国の中原地帯(北方、今の河南省らへん?)に住んでいた
- 戦乱を逃れ南方(広東、福建、江西、広西、台湾など)へ移住をする
- 南方には既に現地人がいたため現地人との軋轢が生まれる(客家械闘)
- 現地人との戦闘が各地で勃発し犠牲者は100万人とも
- 従って防御に優れた円形の巨大な建造物に一族が団結して住む必要があった
永定には他にも客家村が点在しているので次回ブログで美食と一緒に紹介します!
ではでは!

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